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1.Raspberry Pi Picoとは

Raspberry Pi Picoファミリーには、以下4つのボードが用意されています。

 Raspberry Pi Pico

 Raspberry Pi Pico H

 Raspberry Pi Pico W 

 Raspberry Pi Pico WH 

 

Raspberry Pi Picoは、以下機能を備えた高性能マイクロコントローラーボードで、英国Raspberry Pi財団によって設計されたRP2040を搭載しています。

 

デュアルコアArm Cortex M0+プロセッサ

 最大 133 MHz動作

 264kBのSRAM、および2MBのオンボードフラッシュメモリ

 デバイスとホストをサポートする USB 1.1

 低電力スリープおよび休止モード

 26×多機能GPIOピン

 2×SPI、2×I2C、2×UART、3×12ビットADC、16×制御可能なPWM チャンネル

 オンチップの正確なクロックとタイマー

 温度センサー

Hタイプは、既にヘッダーが半田付けされています。デバッグ用外部接続3ピンSerial Wire Debug (SWD)がありますが、Hタイプでは3ピンのコネクタが搭載されています。Raspberry Pi Pico W は、Picoの機能を維持したまま、Infineon CYW4343によるオンボードシングルバンド2.4GHzワイヤレスインターフェイス(802.11n)が追加されています。

 ワイヤレス (802.11n)、シングルバンド (2.4 GHz)

 WPA3(Wi-Fi Protected Access、セキュリティプロトコル)  

 最大 4つのクライアントをサポートするソフトアクセス ポイント

アンテナは、ABRACON (旧 ProAnt)のオンボードアンテナで、SPI 経由で、RP2040マイクロコントローラに接続されます。ピン制限のため、ワイヤレス インターフェイス ピンの一部は共有されています。インターフェイスは33MHz で動作します。最高のパフォーマンスを得るには、アンテナを空きスペースに配置する必要があります。たとえば、アンテナの下または近くに金属を置くと、ゲインと帯域幅の両方の面でパフォーマンスが低下する可能性があります。アンテナの側面に接地金属を追加すると、アンテナの帯域幅を改善できます。

 

CYW43439 は 802.11ワイヤレスとBluetooth の両方をサポートしていますが、当初Pico WはBluetooth をサポートしていません。サポートが追加された場合、既存のハードウェアで Bluetooth をサポートするためにファームウェアの更新が必要になる場合がありますが、ハードウェアの変更は必要ありません。